雨の降る街:資料

 このページにはKP用の情報などの詳細をまとめてあります。シナリオを回す際には適宜参照しつつ進行してください。

 

 

 

目次

NPCデータ

坂巻 茜(さかまき あかね) 行方不明のフリーカメラマン

性別:女 年齢:25

 

 ※シナリオ開始時点死亡

 2日前に行方不明になったフリーカメラマン。探索者たちが行方を捜して事件に関わるきっかけとなる人物。

 シナリオ開始時点で既にバグ=シャースによって命を奪われてしまっている。中盤で公園に現れオブジェを破壊しようとするが、この時には既にバグ=シャースによって蘇らせられた動く死体となっており、人々に発見・保護された後まもなく再び活動を停止する。

 

 

 

湯川 真也(ゆかわ しんや) 歴戦のオカルト記者

性別:男 年齢:39

 

 HO2と同じ出版社に勤める雑誌記者。粗雑な印象のある胡散臭い中年ではあるが、雨男についての情報を求めているために探索者に対しては協力的。

 「その手の話」を長年追い続けている結果、神話的事象に遭遇した経験もあり多少の魔術を所持している。雨男が「本物」であると確信しており、探索者たちに護身用のまじないを教える。ただし、あくまで簡単なまじないを知っている程度であり、彼に詳しい神話的事情を話したとしても助けは見込めないだろう。

 

 

 

嵐山 蓮司(あらしやま れんじ) 被害者サラリーマン

性別:男 年齢:39

 

 雨男およびバグ=シャースに遭遇した被害者。共に居た友人がバグ=シャースに食われた為にすっかり雨男がトラウマになっている。

 不幸にも事件に遭遇してしまっただけの温厚な一般人であり、探索者たちが尋ねれば特に拒むこともなく情報提供してくれる。

 

 

 

稲見 由宇(いねみ ゆう) 芸術家の孫

性別:男 年齢:23

 

 稲見秀三の孫である青年。公園で探索者たちと出会い、稲見秀三について詳しく知るきっかけを与える存在。やや浮世離れした雰囲気があるものの、ただただ祖父とその作品を愛する少し変わっているだけのただの青年である。

 坂巻が失踪する前日、連絡を受けて祖父の作品について会って話をする約束をしていた。その為彼女の失踪も知っており、身を案じている。

 

 

 

稲見 秀三(いねみ しゅうぞう) 雨男の正体

性別:男 享年:28

 

 数十年前を生きた芸術家であり、「雨男」の正体。

 魔導書を所有するなど魔術の心得もあり、それが木嶋がバグ=シャースに接触するきっかけを与えてしまう。芸術の才能にも運にも恵まれた優秀かつ幸運な人間だった。友人である木嶋が邪神を召喚したことに気づき、被害を抑えるべく対処を試みた正義感のある青年。結果、バグ=シャースの封印には成功するものの、自身も共に封印の中に引きずり込まれてしまう。

 長らく魂だけの状態だった為に自我が希薄になっているが、雨男となり果てた後もバグ=シャースを止めたい一心で後を追うように姿を現していた。名前を呼ばれることで本来の人格を取り戻し、探索者たちに自分の代わりにバグ=シャースを止めてほしいと伝える。

 自身がバグ=シャースの標的であることは察していたものの、自分が守護の呪文で自衛しているために標的を仕留められずバグ=シャースが現世に残留し続けていることには思い至っていない。しかしもしその事実を伝えれば、彼はこれ以上犠牲を出さない為に自身が犠牲になる事を了承するかもしれない。しかしいずれにせよ既に殆ど亡霊のような存在である秀三には呪文を行使できないため、探索者が守護の呪文を解除する必要がある。

 

 

 

木嶋 憲武(きじま のりたけ) 嫉妬に狂った芸術家

性別:男 年齢:28

 

 かつてバグ=シャースを召喚した秀三の友人。実直な男であったが運に恵まれず、志した芸術の道では大成できず、自分が軽い気持ちで誘った秀三の方が結果を出していることに徐々に焦りと嫉妬を膨らませていった。秀三の蔵書の中で目にした魔導書からバグ=シャースの存在を知り、秀三を生贄(標的)としてバグ=シャースを召喚するが、自衛の手段を用意していなかった為に直後にバグ=シャースに殺されてしまった。

 

 

 

◆敵性NPC

 

バグ=シャース マレモンP.233

※不完全ながら封印されているため、マレモン記載よりステータス弱体化あり

 STR20 DEX10 SIZ20   HP:55

装甲:なし。ただしあらゆるダメージは1に軽減される。

目撃による【SANチェック】1/1D6

 

覆いかぶさる 60% ダメージ1D6

 

 木嶋によって召喚されたグレート・オールド・ワン。生贄に指定された秀三を喰い殺そうとしたところを封印されたが、その際に秀三自身をも封印の中に引きずり込んだ。

 封印が破損したことで現世に度々出現し、付近の人間を無差別に襲っている。ただし封印を完全には抜け出していないため、封印された際と同じ雨の日にのみ、水溜まりの鏡面を通じて現世に出現できる。光に弱いため日のない強い雨の中、暗い路地などにのみ現れる。

 本来の標的は秀三であるため、彼に掛かっている守護の呪文が解除されれば秀三を優先して襲い、喰らえば満足して元居た異次元へ退散する。

 

 

 

各種キーワード及び情報

●雨男について

<探索者向け情報>

 「雨の日にだけ現れる黒ずくめの男で、捕まるとあの世へ連れていかれてしまう」というオカルト話。6月になってから街で流れ始めた噂であり、実際に目撃したという情報も散見される。また、噂と同時期に連続行方不明事件も発生している。

 <KP向け情報>

 その正体はバグ=シャースを止めようとして現れる稲見秀三である。実際には行方不明はバグ=シャースによって喰われてしまった犠牲者であるが、同時に現れた雨男がより印象づいて語られた結果、「雨男が人を攫っている」という噂が流れてしまった。

 

●旧き星のまじない

 オリジナル呪文。対象を目視した状態で、MPを1D3を消費し、手の仕草と呪文の詠唱を行う。詠唱はすぐに完了する短いものであり、対象に魔術的な干渉を行い身を守ることができる。

 あくまで弱い自衛用の魔術であるため、本シナリオ外で使用しても神話生物には殆ど意味をなさないだろう。本シナリオでは、単なる人間の魂である雨男と、封印された状態のバグ=シャースにのみ有効である。

 

●守護の呪文

 オリジナル呪文。対象を目視した状態で、MP3を消費し、呪文の詠唱を行うことで、対象が怪物に狙われないよう守護をもたらす。逆から唱えることで既にかかっている守護を解くことができる。

 秀三が残したこの呪文はバグ=シャースに対して特に有用なものであるため、そのほかの神格や神話生物に対しては効果がないだろう。

 

●力の五芒星の封印

 オリジナル呪文。五芒星の魔法陣を描き、MP10を支払い呪文を詠唱することでバグ=シャースを封印することができる。魔法陣を描くのに1R、呪文の詠唱に1Rかかる。