このページにはKP用の情報やNPCデータなどの詳細をまとめてあります。シナリオを回す際には適宜参照しつつ進行してください。
◆ツイスプシュート地図
ツイスプシュートの村の全体図。
◆ツイスプシュート地図(KP用)
ジェイコブ・ファレル 不運な新聞記者
性別:男 年齢:23 職業:新聞記者
STR14 CON14 POW14 DEX9 APP11
SIZ15 INT13 EDU13 HP:15 MP:14 DB:+1D4
アイデア65 知識65 幸運70
聞き耳65 写真術65 図書館75 目星70
※シナリオ開始時点でグラーキの従者化進行中
ロンドンで姉と二人暮らしをしている新聞記者の青年。やや不愛想ながら真面目で実直な青年。
仕事でツイスプシュートにまつわるオカルト的な噂を記事に書く事になり、長さの為にツイスプシュートへ向かった。そこで村の異常に気が付くものの、村人たちに襲われてグラーキの棘を刺されてしまう。無我夢中で逃げ出して村人たちから隠れる事に成功するものの、既に身体はグラーキの従者としてアンデッド化しており、日光の下に出れば崩壊してしまう。シナリオ内で彼を救う方法はない。遮光すれば連れ帰る事自体は可能だが、一生太陽の下に出る事は出来ず、時と共に醜く変容してゆく身体と向き合って生きてゆく事になる。
ジェイコブは村の周辺の森に潜み、自分の次に町に訪れる旅行者に警告しようと考えている。探索者達がジェイコブの捜索の為に来た旨や、町の異常をどうにかしようとする意志を伝えるのであれば、積極的に協力しようとする。
スーザン・ファレル ジェイコブの姉
性別:女 年齢:27
ジェイコブの姉。早くに両親を亡くした為現在は弟と二人暮らしをしており、都会の片隅でひっそりと仕立て屋を営んでいる。知人の探索者や探偵の探索者へ弟の行方不明捜査の依頼をする導入用NPC。非常に弟想いの姉で、とにかく弟が無事に戻ってくる事を祈っている。
ジェイコブが死亡した事を伝えた場合でも、探索者を責める事はなく、悲しみに暮れながらも真相を確かめてきてくれた探索者達に感謝する。もしもアンデッド化したジェイコブを連れ帰った場合、驚きはするがそれでも弟を拒絶する事なく、今まで通り共に生きてゆく事を決意する。
アルフレッド・ディーン エイミーの恋人
性別:男 年齢:22(死亡時)
※シナリオ開始時点で死亡
エイミーの恋人。シナリオ中に登場する事はない。エイミーと二人で都会で暮らす事を夢見てその為の出稼ぎに一人で都会へと旅立つも、事故によって命を落としてしまい、そのままエイミーの元へ戻る事も、自身の死を伝える事すらも出来なかった。
◆敵性NPC
エイミー・デューイ 恋人を待ち続ける魔術師
性別:女 年齢:19(死亡時) 職業:村娘
STR8 CON22 POW11 DEX4 SIZ9 INT12 HP:16 MP:11
※シナリオ開始時点でグラーキの従者化済み
ツイスプシュートの村娘。恋人のアルフレッドが村を出た後、彼が村に帰ってくるのを一人で待っていた。しかし村を出てすぐにアルフレッドは事故死してしまった為便りもなく、見捨てられたのではないかという不安で徐々に精神を病んでいく。
数年後に村の取り潰しの話が出た事が引き金となり、「彼が戻るまでこのままの村を保ち待ち続けなければならない」と考え、それを実現する為に村の教会で見つけた魔導書に書いてあった邪神信仰に手を出してしまう。彼女は村の湖にグラーキを召喚し、自分を含めた村人全員をグラーキの従者にしてしまう事で朽ちる事なく同じ日々を繰り返し続ける虚構のツイスプシュートを作り上げた。
グラーキとの契約により、時折村に迷い込んだ旅人を捉えてはグラーキに捧げている。グラーキの招来以外にも魔導書やグラーキから魔術を習得しており、朽ち果てた村の見た目は「平凡な見せかけ」の呪文でかつての姿に見せかけている。
普段は本人も繰り返しの日々の中での村娘として振る舞い、探索者達にも友好的。ただし村の秘密を探られたり、平穏が脅かされると判断した際には本性を現して探索者達をグラーキの供物にしようと襲い掛かる。
グラーキの従者 基本ルルブp.176 マレモンp.42
ツイスプシュートの村人たちの正体。エイミーの指示を受けたり、探索者からの攻撃を受けての反撃として探索者と戦闘を行う際は適宜ルールブック準拠のステータスを調整して用いること。
最終局面でエイミーの指示を受けて探索者を襲う場合のみ小鎌を所持している。
◆空を操る 基本ルールブックp.273『天候を変える』
天候を操る呪文。エイミーの家にて情報が獲得できる。
◆まやかしの魔法 基本ルールブックp.280『平凡な見せかけ』
物の外見を偽る呪文。エイミーの家にて情報が獲得できる。呪文を掛ける方法と解く方法をセットで習得できる。
◆ものに魔力を込める
物品にMPを込める呪文。本シナリオ独自の呪文であり、基本ルールブックにおける「魔力を付与する」に類似する。本シナリオでは銀製の物品を適性のあるオブジェクトとして扱っているが、もしも多数の魔術を習得している探索者がこの呪文を習得する事で今後の他のセッションに影響があると思われる場合は、この呪文を適用できる対象は時計塔の女神像のみとしても構わない。シナリオ内での効果は以下の通り。
適性のあるオブジェクトに、自分のMPを流し込む。また、逆に蓄えられているMPを引き出して自分のものとして扱う事が出来る。この操作に特に呪文や下準備は必要ない。
●ツイスプシュート
<探索者向け情報>
(事前の情報収集で得られる情報)
辺境の山奥にある小さな村。50年程前に都市部の発展に伴い多くの村人が出稼ぎに村を出てしまい、現在は既に廃村になっていたと考えられていた。
しかし近年、このツイスプシュートに多くの村人がごく普通に暮らしており、しかもその村人達は50年以上も前の日付を認識していたという話があるオカルト誌で取り上げられ、「時が止まった村」としてにわかに話題になっている。
<KP向け情報>
実際のツイスプシュートは1870年8月15日にエイミーがグラーキを招来した事によってエイミー自身も含めた村人全員がグラーキの従者と化し既に崩壊している。その頃からアンデッド化した村人達は1870年8月15日の生活を繰り返している為、山を出た隣町やその他外部との交流は一切ない。その為隣町などではとっくの昔に廃村になっているものと考えられている。村人の安否や戸籍などを電子管理する手段も当然ない為、はっきりとした現状は把握されていない。
●空の女神
<探索者向け情報>
(村人などに訊ねた場合に得られる情報)
ツイスプシュートで独自に信仰されている女神。村の近くにある湖に住んでおり、時に天候を操る力で村を助けたとされる村の守り神。手にした水瓶で恵みの雨を降らし、鏡で太陽を呼び寄せたと言う。
※エイミーによる記憶改変が生じている為、村人達は「村では水瓶を持つ女神を信仰している」と認識している。
<KP向け情報>
空の女神自体は実際に元からツイスプシュートの村に存在していた信仰で、神話的存在とは無関係である。ただし、村に紛れ込んでいたグラーキの黙示録を読み、エイミーは空の女神とグラーキを同一のものと認識している。
元々は鏡を持ち空を晴らす神としての女神が信仰されていたが、現在は水瓶を持ち空を曇らせる神としての女神が信仰されている。