このページにはKP用の情報やNPCデータなどの詳細をまとめてあります。シナリオを回す際には適宜参照しつつ進行してください。
◆羽狗の祝詞
ハイヌ会日本支部の中庭にある羽狗像に彫られた文言。
※文頭の縦読みが認識し辛くなる為、難易度を下げる場合は画像ではなく文字で情報提示すると良い。
シナリオ内で探索者と強く関わる可能性の高いメインNPCのみを抜粋して記載する。
石橋 雅也(いしばし まさや) 不真面目なフリーター
性別:男 年齢:26
瀬戸みらいの恋人で、探索者達が捜索する事になる行方不明被害者。
性格は非常に不真面目で軽薄な男で、定職に就かずアルバイトやネットのグレーなオークションで収入を得ている。
たまたま「右腕」の巻物の写しを入手してしまい、それをネットオークションで売りに出したために張に目を着けられてしまう。巻物の行方を掴む目的で張に尋問され、魔術的な精神搾取によって前後不覚の状態にされ、ハイヌ会日本支部に拘束される。
シナリオ終盤には、セデフ・カーの像を覚醒させる儀式の生贄にされようとしている。負傷しているが息はあり、気を失っている状態。シナリオ中に意識を取り戻させることは基本的にできない。救出した場合は生還できるが、肉体的・精神的な強いショックから長期発狂の状態に陥っており、自分の身に起きた事はあまり把握できていない。
花谷 十郎(はなや じゅうろう) 桜乱会の危険人物
性別:男 年齢:36
STR14 CON13 POW12 DEX9 APP13
SIZ14 INT14 EDU16
HP:14 MP:12 DB:+1D4
SAN:60
アイデア70 知識80 幸運60
運転40 応急手当50 回避32 聞き耳50 心理学70
跳躍70 図書館50 目星50 薬学31
組みつき60 居合41
日本刀70 ダメージ1D10+DB
桜乱会の構成員。仲間からの信頼も厚く、八幡を含めた二人の部下を連れて行動する。口が悪く愛想も悪いが仁義は通す。本シナリオでは同胞である志島の仇討ちに出た所で同じ事件を追う探索者達と鉢合わせし、奇妙な状況に対して少しでも情報が欲しいと、探索者達に協力を持ちかける。お助けNPCの立ち位置であり、「奇妙な共闘」の相手である。
頭脳派である一方で血の気も多く、愛用の日本刀による戦闘力も高い。神話的な事象に関わった事はなく自身の部下である八幡の正体も知らないが、「化物だろうが邪魔するなら斬り捨てる」と動じず交戦する胆力の持ち主。シナリオ中では主にグールとの交戦における助力となるだろう。
結果として張の目論見を潰す事が出来れば、花谷は目的を果たして満足し、探索者達に対しても感謝を述べる。荒っぽい性格ではあるが基本的に考えなしに揉め事を起こすタイプではないため、探索者達の方から敵対的な態度を取らない限りは協力的に接するだろう。
八幡 多喜二(やはた たきじ) 桜乱会に潜む食屍鬼
性別:男 年齢:39
STR17 CON13 POW14 DEX11 APP5
SIZ13 INT12 EDU14
HP:13 MP:14 DB:+1D4
SAN:60
アイデア60 知識70 幸運70
穴掘り75 応急手当50 回避35 隠れる60 聞き耳70
忍び歩き80 登攀85 跳躍70 腐敗を嗅ぎ取る65 目星50
装甲:火器と飛び道具はロールで出た値の半分のダメージ(端数切り上げ)
かぎ爪 30% ダメージ1D6+DB
噛みつき 30% ダメージ1D6+牙でいたぶる(1D4)
花谷の部下であり、桜乱会に紛れ込むグール。醜い顔を隠す為に季節を問わず厚着で、マスクやマフラー、帽子を肌身離さない。見た目はかなり怪しい人物だが、性格は穏やかで礼儀正しい。花谷に対しても従順で、探索者にも友好的に接する。花谷との連絡は主に八幡を介して行う事となる。
身内のグールの内一部の過激派が魔術師と組んで事を起こそうとしている事を知っており、更にはその計画が偶然にも桜乱会の構成員である志島にも被害を及ばせた事に頭を悩ませていた。しかしグール達は事なかれ主義で、原則として人間の揉め事には介入しない姿勢を貫いている為、仲間の凶行に種族的な立場からは手を出せなかった。そんな折に人探しのために事件の真相を追う探索者達がたまたま現れた事で、これは好機とその手助けをする事で張と過激派グール達の目論見を止めようと画策する。
シナリオ中の役割は主に花谷との連絡係、および人手が足りない場合の戦闘補助NPCだが、もしも探索に助力が必要な場合は、状況に応じて八幡の方から積極的に情報を与えても良い。
◆敵性NPC
張 浩宇(チャン・ハオユー) チョー=チョー族の魔術師
性別:男 年齢:39
STR13 CON15 POW16 DEX8 APP9
SIZ15 INT13 EDU20
HP:15 MP:16(アミュレットに50程の蓄積がある) DB:+1D4
SAN:0
世界的なカルト集団に所属する魔術師。チョー=チョー族の血を引いており、既にSAN0。自身の私欲の為に、冒涜的な魔術の力を持つ「セデフ・カーの像」の覚醒を目論見、その為に必要な「右腕」の巻物を探し求めている。
志島から「右腕」の巻物を手に入れた後は、像の覚醒の為の準備を着々と進めていた。アミュレットに魔力を溜めるために夜な夜な食人の儀式を行っており、更に、最終局面では石橋を生贄に像の覚醒の儀式を行おうとしていた。
最終局面では魔犬を探索者達にけしかけ、本人は高みの見物を決め込んでいる。既にまともな精神状態ではなく、ただの人間が何か出来る筈はないとたかをくくっているため慢心しており、魔犬やお供のグールをどうにかすれば、物理的な方法で容易く魔法陣から引きずり出す事が出来るだろう。
食屍鬼 基本ルルブP.180
地下に潜む死肉食らいの種族。独自の社会を築き、地下道で生活している。基本的には人間社会との接触を避けてひっそりと暮らしているが、一部の過激派は抑圧された生活にストレスを感じており、張と利害の一致から契約し、計画に協力していた。
魔犬 キパコンP.61
アミュレットに宿る、食人カルトの神。コウモリに似た翼の生えた巨大な犬の様な化け物。悲し気な遠吠えと共に現れ、容赦なく付近の人間をいたぶる。アミュレットの持ち主である張を除き、付近の人間から最もMPの多い者を狙う。張がひとたび魔法陣から出れば、アーティファクトに蓄積されたMPの多さ故に魔犬は真っ先に張を襲う。
◆肉体の保護 基本ルールブックp.275『肉体の保護』
物理的な攻撃に対する保護魔術。ハイヌ会支部の地下で獲得できる。シナリオ内での効果は以下の通り。
基本的な効果はルールブック準拠だが、この呪文は自分自身にしか使えない。
●桜乱会
<探索者向け情報>
関東を中心に強い勢力を持つ暴力団。特別に詳しい知識がなくても名前程度は聞いたことがあるだろう。幅広い業界にパイプを持っており、関東圏で最も力のある勢力。
<KP向け情報>
今回のシナリオの「共闘」相手。また、上層部の一部に神話的知識のある者が紛れており、秘密裡に東京地下のグールたちと手を組んでいる。そのため八幡をはじめとして、組織内にも人間に擬態したグールたちが紛れ込んでいる。
●ハイヌ会
<探索者向け情報>
中国を拠点に活動している慈善団体。「張 浩宇」という男が会長。張をはじめとして、中国系の血を引いているメンバーが多い。
つい最近、張自ら日本支部を立ち上げた。日本支部である「ハイヌ福祉センター」は都心からやや離れた位置にあり、認知症患者などのための福祉施設も兼ねている。ほかにも公園のごみ拾いや老人ホームでの活動など、幅広く様々な活動を行っているらしい。
<KP向け情報>
慈善団体を隠れ蓑にしている、チョー=チョー人による食人 カルト。リーダーの張もチョー=チョー人の血を引いている。張が保有する「セデフ・カーの像」の覚醒に必要な「右腕」の巻物の写しを追って、日本に支部を設立した。日本のグール達と利害の一致から手を組み、「右腕」の巻物の行方を追っていた。日本支部では患者と称して魔術で精神を捕らえた犠牲者たちを軟禁し、地下では夜な夜な、魔力を蓄えるための食人儀式を行っている。
●セデフ・カーの像
<探索者向け情報>
儀式の間の祭壇に祀られていた不気味な彫像。2m程のサイズで、片腕を掲げた裸の男の姿をしている。見ていると背筋が寒くなるような、奇妙な恐ろしさがある。
<KP向け情報>
神話的アーティファクト。多くの魔術の力と、「皮膚なき者」が封じられている。対応する「右腕」「左腕」「右足」「左足」の巻物が存在し、覚醒させて本来の力を引き出すには「右腕」の巻物に書かれている儀式を行わなければならない。
●「右腕」の巻物
<探索者向け情報>
張が手にしている古びた巻物。元は石橋がネットオークションで販売していたもの。
<KP向け情報>
セデフ・カーの像を覚醒させるための儀式の手順が書いてあるアーティファクト。本シナリオに登場するのはその写しであり、張はこの写しが日本に渡った事を知り、手に入れる為に日本にやってきた。