このページにはKP用の情報やNPCデータなどの詳細をまとめてあります。シナリオを回す際には適宜参照しつつ進行してください。
◆屋敷の地図 (PL用)
(1F)
(2F)
◆屋敷の地図 (KP用)
(1F)
(2F)
水色の楕円マークは鏡の位置を示している。シナリオ中では鏡はゴグ=フールの気配を描写し、PLの不安感をあおる役割を持つ。シナリオ後半では任意で適宜鏡の存在感を示す描写を挟むなどすると良い。
また、PLから鏡に関する言及があった場合には、シナリオ終盤などKP用の地図を開示しても構わない。
三宮、識見、棚橋はそれぞれ屋敷の鍵束を所持している。それぞれの鍵は個人が管理しており、通常時は常に携帯、就寝時は部屋の机の引き出しなどに保管している。
◆三宮・識見の鍵
屋敷内の全ての部屋の鍵を開け閉めする事が可能。
◆棚橋の鍵
三宮・識見の部屋の鍵は含まれない。
三宮 裕一(みつみや ゆういち) 屋敷の主人
性別:男 年齢:36
STR13 CON13 POW12 DEX9 APP13 SIZ14 INT14 EDU18
SAN:60 HP:14 MP:12 DB:+1D4
アイデア70 知識90 幸運60
聞き耳55 芸術:絵画45 写真術20 信用85 人類学61 天文学41 図書館75
英語71 ドイツ語41 目星75 歴史60
一ツ谷史郎が執筆中だった小説『αの謳うメメント・モリ』の登場人物。
莫大な資産を持つ名家である三宮家の当主であり、屋敷の主人。三宮財閥の所有する複数の会社経営に関わっているものの、細かな実務は部下に任せており本人は人里離れた屋敷で悠々自適の生活を送っている。性格はおおらかで裏表がなく、気を荒立てる事も殆どない。人好きの気さくな人物で、多少の無礼も笑って流せるタイプ。立場に対して驕る事もなく謙虚な性格。
作中の筋書きにより、1日目の深夜に殺害される。
識見 秀夫(しきみ ひでお) 屋敷の執事
性別:男 年齢:64
STR9 CON13 POW10 DEX7 APP11 SIZ15 INT12 EDU22
SAN:50 HP:14 MP:10 DB:なし
アイデア60 知識99 幸運50
説得65 応急手当50 聞き耳45 経理60 芸術:ワイン55 芸術:絵画45
心理学85 図書館85 目星75 英語81
一ツ谷史郎が執筆中だった小説『αの謳うメメント・モリ』の登場人物。
三宮家に仕える屋敷の執事。裕一の父親の代から長く三宮家に仕えており、裕一の幼少期から今に至るまで身の回りの世話をしている。老齢ながら立ち振る舞いは凛としており、穏やかで物静かながらに頼りになる長身の老紳士。屋敷の事は隅々まで熟知しており、来客である探索者達が何か不便を感じた際にはそつなく対応する。ただしあまり気は強くない為、三宮死亡時にはその事に動揺を露わにする。
作中の筋書き通りに進行した場合、滝沢から強い疑いの目を向けられる。三宮殺しについては強く否定するものの明確に無実を示す事の出来ない状況には塞ぎ込んでしまう。探索者達が無実を信じ友好的に接した場合、それに応えて協力的な態度を示し可能な範囲で助力しようとする。
作中の筋書きにより、2日目の昼過ぎに殺害される。
棚橋 仁美(たなはし ひとみ) 屋敷の使用人
性別:女 年齢:22
STR10 CON11 POW13 DEX14 APP11 SIZ9 INT13 EDU12
SAN:60 HP:10 MP:13 DB:なし
説得45 応急手当65 オカルト85
製作:料理65 製作:大工仕事65 図書館75 目星50 フランス語31
一ツ谷史郎が執筆中だった小説『αの謳うメメント・モリ』の登場人物。
三宮家に仕える屋敷のメイド。働き始めたのはつい最近の若い女性。ロングのメイド服に丸眼鏡が印象的な、やや時代錯誤的な絵にかいたような「メイド」という恰好。気が弱く引っ込み思案で自分から意見を口にする事は少ない。屋敷内で事件が起きてからはすっかり怯えてしまう。
作中の筋書きにより、2日目の昼頃に殺害される。
滝沢 廉次(たきざわ れんじ) スノーボーダーの若者
性別:男 年齢:25
STR15 CON14 POW10 DEX12 APP13 SIZ15 INT9 EDU12
SAN:50 HP:15 MP:10 DB:+1D4
言いくるめ45 聞き耳75 心理学55 値切り60 運転:二輪車70
組みつき55 こぶし70 キック65
一ツ谷史郎が執筆中だった小説『αの謳うメメント・モリ』の登場人物。
スノーボード旅行に向かう途中豪雪に遭ってしまった屋敷への来訪客。職業はフリーター。金髪と無数に開いたピアスが印象的な、いかにも今風な見た目の若者。中身も外見に相違なく、陽気で積極的に他人へコミュニケーションを取る反面、礼儀を知らず無遠慮な節が多々見られる。
実はかなりの小心者で、屋敷内で事件が発生してからはそれに対する動揺と恐怖から攻撃的な態度を強める。三宮殺害時点で識見に疑いの目を向け、識見をはじめ、その他全員に対して懐疑の目を向ける。
2日目の午後にゴグ・フールによる襲撃を受け、狂気に陥った結果疑心暗鬼によって他の人間を全て殺そうと刃物を手にして屋敷内を徘徊し始める。
樋田 純也(ひだ じゅんや) 不運なビジネスマン
性別:男 年齢:41
STR16 CON15 POW9 DEX10 APP10 SIZ14 INT14 EDU16
SAN:45 HP:15 MP:9 DB:+1D4
アイデア70 知識80 幸運45
経理60 コンピューター61 信用65 説得65 図書館65 法律75 英語41
組みつき50 こぶし70 武道:ボクシング41 回避35
一ツ谷史郎が執筆中だった小説『αの謳うメメント・モリ』の登場人物。
仕事で出張先に向かう途中豪雪に遭ってしまった屋敷への来訪客。職業は商社に勤めるサラリーマン。短く整った黒髪とかっちりと着込んだスーツが印象的な、滝沢とは対照的な人物。無口で不愛想ながら礼儀正しく、他人に対して過度に攻撃的になる事も少ない。
一方で冷静に論理的な思考をする節があり、滝沢が識見を疑った際には状況証拠的に怪しいとして同調する。疑わしい行動を取れば、その分探索者に対しても懐疑的な目を向ける様になる。
趣味でボクシングをしている為身体能力が高い。揉め事が起きた場合は、状況に応じて樋田に止めに入らせて良い。
◆敵性NPC
ゴグ=フール 狂気を喰らう異次元の化物 マレモンp.171
異次元に棲む巨大な化け物。本来は獲物として目を付けた人間の正気を削ってから襲うが、異空間である小説の箱庭の中ではそこに居る人間を直接襲って喰らう事が出来る。一ツ谷に目を付け、その創作活動を助ける代わりに魔術的な知識を与えて狂気に陥れ喰らい殺した。
基本的にシナリオ内に本体が登場する事はないが、時間制限などを設ける場合は必要に応じて鏡の中から触腕を登場させるなどしても構わない。その場合のステータスはKPの任意となる。
アブホースの落とし子 書き綴られた異界の化物 マレモンp.18
STR15 CON13 SIZ11 INT5 POW12 DEX7
HP:12 MP:12 DB:なし
目撃による【SANチェック】0/1D6
1ラウンドに1D20ポイントの耐久力回復
触腕 40% 1D6
灰色の泥状のクリーチャー。一ツ谷が書いた原稿の筋書きに基づいて箱庭内に出現する。依り代となる原稿を元にして生成されているが、元となっているのは一ツ谷が夢で遭遇した本物のアブホースの落とし子であるため、外見や能力などの諸情報は実際のアブホースの落とし子に準拠する。
ムーン=ビースト 書き綴られた異界の化物 マレモンp.45
ドリームランドに住む異生物。一ツ谷が書いた原稿の筋書きに基づいて箱庭内に出現する。依り代となる原稿を元にして生成されているが、元となっているのは一ツ谷が夢で遭遇した本物のムーン=ビーストであるため、外見や能力などの諸情報は実際のムーン=ビーストに準拠する。
◆箱庭の創造と終了
本シナリオ独自の呪文。異次元に「箱庭」と呼ばれる閉鎖空間を生成・管理する魔術。箱庭を創造する際には特別なサインを施した「依り代」となる媒体を用意しなければならない。用意した媒体には箱庭の状況設定を示す内容が含まれている必要がある。箱庭は依り代によって指定された状況を忠実に再現して生成される。
箱庭を終了させる場合は呪文を唱えるのみで良い。箱庭は即座に崩壊・消失する。箱庭の中で呪文を唱えた場合でも、箱庭の方かいと共に現実の存在は元あるべき場所へ戻る事が出来る。
一ツ谷史郎は自身の書いた小説の原稿を依り代に、その作中での状況を再現した箱庭を創造し作品の構想を練るために利用していた。
●フクロウの栞
本シナリオ独自の魔術的アーティファクト。見た目は金色の金属製の栞だが、魔術的な封印が施されている封印に対して「通行証」の役割を果たす。具体的には、封印の施された「書斎への扉」「書斎の引き出し」に栞を所持している者が触れる事で中身にアクセスする事が可能となる。
一ツ谷が肌身離さず持ち歩いていたが、彼の死亡時にゴグ・フールによって真っ二つに破壊され、片方の破片は棚橋仁美が見つけて回収してしまった。
●記憶文庫
本シナリオ独自の魔術的アーティファクト。見た目は全てのページが真っ白な文庫本。効果を発動させた状態で持ち歩く事で、所有者の身に起きた事象が小説の体裁をとってページに自動的に綴られる。状況の記録に利用する道具。
一ツ谷はこれを持って箱庭内に入る事で小説の筋書き内で起きた出来事を記録し、それを元により良い筋書を模索するのに使用していた。
シナリオ中に屋敷内で散見される文庫の頁は、一ツ谷が最後に『αの謳うメメント・モリ』の箱庭に入った際の記録文庫の頁の断片である。