このページにはKP用の情報などの詳細をまとめてあります。シナリオを回す際には適宜参照しつつ進行してください。
◆学校の見取り図
本シナリオにはオリジナル、かつ探索者が習得・使用不可能な呪文のみが登場する。そのため、システム的な詳細は割愛し、シナリオ内での効果について記載する。
◆ティンダロスの呪い
ティンダロスの猟犬、およびそれに類するクリーチャーが標的として捉える「印」を利用し、特定の相手をティンダロスに襲わせる呪術。印の描かれた紙を折りたたんで使用し、それを開いて印を目視した者が対象となる。ティンダロスは対象を標的とし、執拗に狙い続ける。
今回の呪いにて出現するのは、かつてイス人の技術を利用してこの呪術を生み出した魔術師の男のなれの果てである「ティンダロスの混血種」となる。固有の個体であるため、シナリオ内で結界ごとこれを撃破することで呪いの影響は解消される。
◆結界魔術
神話的存在を封じ込める魔術。術者自身が結界の楔として犠牲になり、自らの存在ごと異空間の結界に対象を封じ込めることになる。生み出された結界は術者の記憶や心象を元にするため、現実世界の情景に術者の心象に基づく物質や情景が入り混じった世界となる。
結界は経年劣化し、10年ほどで古びて破壊され、対象は解放されてしまう。これを防ぐには、結界の内部から楔である術者自身の存在を破壊し、結界ごと内包物を全て破壊する必要がある。
●呪いの印
<探索者向け情報>
10年前に流行った都市伝説。「トキガミサマ」の呪いの印が書かれた紙を呪いたい対象に送り付け、対象が紙を開いて印を見ると呪いが発動し、対象は「トキガミサマ」に呪い殺されてしまう、というもの。
友人の菊池がこれを手に入れ、冗談半分にクラスメイトの伊武に送ってしまった。
<KP向け情報>
その実態はティンダロスの猟犬やそれに類する神話静物を強く引きつける印である。紙を開いてしまった対象はティンダロスの標的にされ、かのクリーチャーにどこまでも追いかけられる。元々は時間渡航の際にティンダロスの猟犬に目を付けられないためのイスのデコイ技術を応用したもの。
●10年前の連続殺人事件
<探索者向け情報>
10年前、学生を中心とした連続殺人事件が発生した。「呪いの印」の都市伝説が流行ったのと同時期であり、伊武はこの事件の最後の被害者とされているが、彼のみ死体が見つからないまま行方不明とされている。死体はずたずたに切り裂かれており凶器も不明、被害者に一貫性や関係性は見られず、いずれも一切の手がかりがない。
<KP向け情報>
この死亡事件の犠牲者は、不運にも「呪いの印」を受け取りティンダロスの混血種に襲われてしまった人々である。最後の被害者となった伊武が結界魔術を使いティンダロスの混血種を封じ込めたため、それ以降事件は発生していない。
●トキガミサマ/時神様
<探索者向け情報>
10年前、小学生だった頃に流行った都市伝説である。印を送った相手を呪い殺すという、いわゆるチェーンメールのような内容の都市伝説であるが、詳細はよく覚えておらず、現代に話が広く伝わっていることもない。
<KP向け情報>
その正体は明治時代より交流を持っていたイスである。かつては「時神様」として祀られていたが、その技術を悪用した魔術師の男が現れ、いつしかその男の方が人を呪い殺す恐ろしい祟り神「トキガミサマ」と呼ばれるようになった。
●喜多神社
<KP向け情報>
伊武の先祖が管理していた神社。明治時代までは存在していたが、取り潰しとなっており現存はしていない。当時その地域にいたイスと交流があり、「時神様」としてそれを祀っていた。伊武は自分の血筋や喜多神社に強く関心を持っていた。